申請をするとき、申請をした後に気をつけること
行政書士の佐々木あづさです。
前回(2回目)のコラム「社会福祉制度の情報の集め方」では、
公的な社会福祉制度の情報は
自分から動いて探す必要があることをお伝えしました。
続いて今回のコラムでは、
「申請をするとき、申請をした後に気をつけること」をご説明します。
申請をするときに気をつけること
まず大切なのは、申請をする制度の決まり(ルール)を守ることです。
決まりは、申請をする人だけでなく、
「すべての人に公正に対応するため」に行政をしばるものでもあります。
自分だけ「特別扱い」を期待しないようにしましょう。
申請をするときは、下記の点に注意します。
・利用対象者かどうか
・申請書の記入する箇所をすべて記入しているか
・あわせて提出する証明書(添付書類)はそろっているか
・申請期間中かどうか
わからないところは、申請をする窓口に問い合わせて確認します。
とくに申請期限や添付書類は、
確かめないうちにあきらめるのはもったいないです。
さらにひと工夫。
申請書と添付書類はコピーをとり、
窓口に提出した日(申請日)を書き込んでおくとよいです。
申請後の問い合わせがしやすくなり、次回の申請時にも役立ちます。
そして(めったにないことですけれども)、
申請書類がきちんと整っているのに
窓口で申請を断られるようなことがあれば、
書類は郵送で提出します。
行政は受け取りを拒否できない決まりがあります。
できればレターパックなど、配達記録の残るものがおすすめです。
申請をした後に気をつけたいこと
結果がでるまでに時間がかかっているときは、
「いつごろ結果がでるか」問い合わせます。
手続きの進み具合を教えてもらえるほか、
足りない書類があって保留扱いになっていることがわかる場合もあります。
もし申請が許可されなかったら、理由を質問して
「どの条件がどのように変わったら許可されるのか」を聞いておきます。
また、申請が許可されなかった理由に納得がいかないときは、
3か月以内なら、ほかの審査機関に
審査をしてもらうことができます(「行政不服審査制度」といいます)。
次回のコラムは、「相談するときのポイント」をお伝えします。
(文責・佐々木あづさ)
このコラムを書いたのは・・・
行政書士。障がいを持つ2人の子どものシングルマザー(寡婦)。自身も社会福祉制度を申請する際、苦労した経験を持つ。もともと得意な情報整理能力と書類作成能力を生かし、平成26年に行政書士として開業。現在はセミナー、講演なども積極的に行っている。特技は柔道(参段)と手相占い。
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