子どもが「会いたくない」といったらどうしたら?

離れて暮らす親と会いたいのでは、と思っていたら、お子様から、会いたくないと言われてしまった…お子様も、これまでの体験や生活の変化の中で、いろいろな気持ちを抱えています。

ゆっくり向き合うことが大事です。


ご自身に気を遣っていないかを確かめる


一緒に暮らす親が大変な思いをしているのを見たり、ご自身の生活に不安を感じたりしたお子様は、同居している方の親への思いやりや、関係を壊したくない等の様々な思いから、離れて暮らす親に会いたいとの気持ちを、同居親には素直に伝えられない、ということもあり得ます。

あなたにとっては親なんだから、会っていいんだよ、ということを言葉で伝えるというだけでなく、

どちらの親もお子様を大事に思っていること、何を話しても拒絶したりしないことが伝わるよう、

まずはお子様の話を聞くという態度で接し、お子様が不安にならず、思ったことをそのまま話せるような信頼関係、生活環境を構築していくことも大事です。


会いたくないといわれた親にも向き合ってもらう


双方の親がご同居中に争い、それぞれ、ご自身の感情も高まっている中で、お子様にとっては、心に深く刺さって残ってしまうような言動が生じてしまう場合もあります。

お子様から、離れて暮らす親の側の言動について、そうした具体的な話が出た場合には、同居している親だけでは解決が困難です。

お子様から見た記憶ですので、本意ではない受け止め方をされていることもありますが、

その可能性も想定しながら、離れて暮らす親にも、お子様が話してくれた内容を伝え、

お子様の気持ちを受け止めた謝罪や説明を促し、お子様に無理をさせない範囲で、人間同士としての関係を修復することが先決となります。


家庭裁判所の調査官に話を聞いてもらうこともできる


お子様と双方の親が向き合って、関係を構築していくのは簡単なことではありません。

お子様の気持ちや反応に対する認識や見解の相違が大きいと、かえって対立が深まってしまいます。

親同士での解決が難しければ、家庭裁判所に面会交流の調停を申立て、調査官に、双方の親の話も踏まえて、お子様ご自身の気持ちを慎重に探っていただき、

お子様の気持ちについての認識を双方で共有してから、改めて話し合った方がいい場合もあります。


次回は、いよいよ導入された共同親権について、現状で申し上げられることをお話ししたいと思います。



このコラムを書いたのは・・・弁護士法人ForPEACE渡邊未来子

1974年茨城県生まれ。東京大学教育学部付属高等学校卒業、早稲田大学法学部卒業。最高裁判所司法修習(第53期)。都内企業法務事務所、一般民事事務所勤務のほか東京法務局、東京国税不服審判所での任期付公務員を経て2019年1月、わたしのみらい法律事務所を開設。2022年12月、弁護士法人ForPEACEに参加。弁護士資格のほか、保育士、チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーの資格を持つ。

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