お子さんがいるご夫婦の場合、先ず一番に心がけていただきたいこと
前回は、このコラムを執筆します「家庭問題情報センター 千葉ファミリー相談室」
について紹介させていただきました。
今回からお子さんがいるご夫婦の離婚について、皆様の参考になることを何回かに分け、
離婚前、離婚手続き中、離婚後と順を追って、お話をさせていただく予定です。
離婚するかどうか迷っているとき、離婚すると決心したとき、どのようなことをすべきか、
どのようなことをすべきでないか、不安になられることがあると思います。
お子さんがいるご夫婦の場合、先ず一番に心がけていただきたいことは、
子どもを両親の争いに巻き込まないようにすることです。
具体的には、まず、ご自身の心の状態を知ることです。
別居や離婚は、心理社会的ストレスが非常に高い人生の出来事です。
そこで、普段とは違う様々な気持ちを抱えることがあります。
そのような自分の心の状態を知ることによって少し気持ちが落ち着き、
子どものことを冷静に考えられるようになります。
次に、子どもへの接し方を考えることです。
例えば、
① 子どもに両親の争いを見せない。
② 子どもに両親の問題を相談したり、一方の親の悪口を言ったりしない。
③ 子どもの言葉だけでなく表情や行動をよく見て、子どもの気持ちをくみ取る。
④子どもに、これからのことを分かりやすく説明し、
両親の争いが子どものせいではないことを伝える。
⑤できるだけ、子どもがこれまでと同じ生活のリズムが保てるようにする。
などです。
以上のことについて、
最高裁判所が作成した「子どもにとって望ましい話し合いとなるために」という動画が
参考になります。
家庭裁判所の調停などで離婚の話し合いをするしないに関わらず、
是非ご覧いただきたいと思います。
この動画は「裁判所」のウェブサイトの中にあり、スマホでもタブレットでも視聴できます。
「基本説明編」と「子どもの年代別説明編」があり、
「子どもの年代別説明編」は、お子さんの年齢に当てはまるビデオを
ご覧になられるとよいと思います。
動画をご覧になる方はこちらをクリックしてください↓↓
このコラムを書いたのは・・・
内閣府認可の「公益社団法人 家庭問題情報センター」の傘下にある全国組織の団体。平成6年に、よりよい社会の形成の推進に寄与することを目的として開設され、元家庭裁判所調査官、元法務技官、臨床心理士、スクールカウンセラー、調停委員経験者などで構成される。家庭問題の解決、児童の健全育成、高齢者等の福祉の増進に資するため、後見活動、面会交流支援、相談・カウンセリング、講師派遣活動、証人活動などを行っている。
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